怒りと生活<後編>~現代の怒りと対処法~

朱鯛邸

振り返り

前回で怒りは目的が阻害された時に生じる感情の一種であることをつかみ、現代でもこの種の感情は生き残っていることが分かりました。では現代でのこの種の感情と現代社会の悩みに関してみていきたいと思います。

怒りと表現

怒りという感情に対して現代ではどのように表現されるのでしょうか? これに対するヒントとしては映画の題材としてよく登場します。

1.純粋な力としての怒り

フォースのダークサイドフォースの暗黒面(Dark side of the Force)は、フォースの側面のひとつ。ダークサイドの使用者は、恐れや怒り、憎しみ、攻撃性といった暗い感情から力を引き出した。

フォースのダークサイド | Wookieepedia | Fandom

スターウォーズ中のフォース1においては使用者が怒りとともに用いることがあり、このことは登場人物達の行動や発言として描写されており、怒りの重要性は一つのテーマともなっています。これは怒りを大きな力としてみていることが背景にあると考えられます。

2. 助けとしての怒り

それでいい。怒りは絶望より役に立つ

ターミネーター3 Rise of machines T850より

ターミネーター3において途方に暮れていた主人公達が怒りを露わにしたことに対してT850が発言するシーンですが、怒りは目的に到達しようとする意志の表れであると解釈すると目的に対してたどり着くことすら止めてしまう絶望というのは怒りよりも厄介な存在であるとも取れます。

このため怒りというのは生きるために不可欠な存在であるのです。

3. 現実への怒り

歯ぁ食いしばれ! そんな大人、修正してやる!!

機動戦士Zガンダム カミーユビダンより

現実への怒りとしてカミーユビダンはわかりやすく、まだ愛嬌(?)があります。もっともこの場面ではクワトロ大尉(シャア・アズナブル)もとい大の大人に殴り掛かっているので怒りとしてはあまりよいほうではないですね。
現実への怒りとは要するに当事者の正しさと現実の乖離です。これは社会をよくする原動力ともなりますが、厄介な問題で怒りが衝突へと発展するのは大体これです。
結局人に受け入れられるものが正しいものであっても、正しいものが人に受け入れられるわけではありません。正しさは人の数だけ存在するのですから。

怒りへの悩みと解決

前述のように怒りは必要な存在であることが世界では認識されることが多いことが分かりましたが、「怒りのコントロール」に関する本が書店で並ぶことが多いことを見るに社会では怒りに対して悩むことが多いというのも事実ではあります。
怒りが問題となるのは、結局のところ他人がどのように感じたかに尽きます。基本的に人間は極端な感情に対する忌避がある嫌いがあります。
怒りに対してはどのような形でも怒るのは自らだけにしましょう。相手に対しては怒らず、自らが感じた怒りの理由と解決策を述べるにとどめるのです。そうすれば相手も納得しやすく、正しいことを喜んで受け入れてくれるでしょう。受け入れられなかったら自らを見つめなおすのみです。

まとめ

・怒りは目的が阻害されたときに生じる感情であり、映画などでも強い力として描かれることが多い。
・怒りは絶望を乗り越える助けにもなり、社会を変える原動力となることもある。
・怒りのコントロールは社会的な課題であり、極端な感情は他者に敬遠されやすい。
・怒りを伝える際は感情をぶつけるのではなく、怒りの理由と解決策を見ることが重要である。
怒りの世界へようこそ…(?)

  1. スターウォーズ中に存在する力場の一つで使用することで様々な能力を発揮する ↩︎

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